植物病理学 期末分
土壌病害×地上部病害 土壌病害の方が防疫が難しいらしい
- 土壌伝染性病害→多くは待機型、一部は能動的に移行する。遊泳:鞭毛を有す病原体
- 空気伝染性病害 |
- 種子伝染性病害 |
↓
耐久生存器官を有す
パッチ状に広がる。
産地制が導入
↓
産地崩壊
exジャガイモ癌腫病
単利的
複利的・・・第1次伝染→第2次伝染
耐久生存器官を有す
パッチ状に広がる。
産地制が導入
↓
産地崩壊
exジャガイモ癌腫病
単利的
複利的・・・第1次伝染→第2次伝染
- 宿主範囲(host range)
-多犯性病原菌
-ワタ根腐病菌:1000~1500種の植物を侵す。世界二大病害(菌)のひとつ(日 本では未確認)
-コムギ立枯病(Gaeumannomyces graminia var tritici)
-Fusarium oxysporum 各種植物の萎凋病を引き起こす。
病原性の分化
寄生性の分化
-ワタ根腐病菌:1000~1500種の植物を侵す。世界二大病害(菌)のひとつ(日 本では未確認)
-コムギ立枯病(Gaeumannomyces graminia var tritici)
-Fusarium oxysporum 各種植物の萎凋病を引き起こす。
病原性の分化
寄生性の分化
- 競争的腐生能力を測る
三角フラスコに腐生菌、病原菌(腐生能力を調べたい)、土、病原体が利用できる基質(植物遺体)を入れ基質がその程度、病原菌に侵されているかを測る。その結果その病原体が絶対的腐生種なのか条件的寄生種なのか条件的腐生種なのか絶対的寄生種なのかが分かる。
病気の発生
①非宿主植物×非病原体 × 互いに相手を認識できない
②非宿主植物× 病原体 × 病原体は認識しないが植物は病原体を認識する
③ 宿主植物× 病原体 ○ 互いに相手を認識する
病気の発生
①非宿主植物×非病原体 × 互いに相手を認識できない
②非宿主植物× 病原体 × 病原体は認識しないが植物は病原体を認識する
③ 宿主植物× 病原体 ○ 互いに相手を認識する
品種群に対する病原性…レース
gene-for-gene theoryにより説明
gene-for-gene theoryにより説明
植物の病害抵抗性
i)垂直抵抗性と水平抵抗性
- 垂直抵抗性
前述したレース-品種間で発揮される抵抗性のこと.環境条件により変動するということは起こりにくく,真正抵抗性,質的抵抗性とも言われる.これを決定するものはmajor gane(主動遺伝子)と呼ばれる.
- 水平抵抗性
QTLの加算的効果により発揮される.複数の特性,病原性の因子などが関与すると言われ,環境により変動しやすい.圃場抵抗性,量的抵抗性とも言われる.これを決定するものはminor genes(微動遺伝子)と呼ばれる.
ii)侵入抵抗性と拡大抵抗性
- 侵入抵抗性
病原体が宿主植物組織に侵入する際に植物が示す抵抗性.
- 拡大抵抗性
病原体が宿主植物組織に侵入した後に,病原体の増殖・蔓延に対して植物が示す抵抗性.
iii)静的抵抗性と動的抵抗性
1)静的抵抗性
本来植物はほとんどの病原に対し抵抗性を有しており,大抵の場合は極めて初期の段階で病原は拒絶されている.
- 形態的障壁
物理的な構造と形質により示される抵抗性.
ex1)イネの稲熱病やごま葉枯病に対する抵抗性
→表皮細胞にどれだけSi(ケイ素)が蓄積しているか,すなわち珪質化の程度が関係する.
ex2)アシカキのイネ白葉枯病に対する抵抗性
→アシカキの孔辺細胞には微少な突起があり,病原菌の侵入を妨げている.傷を付けて接種するとアシカキにもイネ白葉枯病菌は感染することから,アシカキは真正抵抗性を持っていないことが分かる.
ex1)イネの稲熱病やごま葉枯病に対する抵抗性
→表皮細胞にどれだけSi(ケイ素)が蓄積しているか,すなわち珪質化の程度が関係する.
ex2)アシカキのイネ白葉枯病に対する抵抗性
→アシカキの孔辺細胞には微少な突起があり,病原菌の侵入を妨げている.傷を付けて接種するとアシカキにもイネ白葉枯病菌は感染することから,アシカキは真正抵抗性を持っていないことが分かる.
- 生化学的障壁
a)菌にとっての栄養源が抵抗性に関与する場合
ex)イネ稲熱病
窒素肥料が多くなると発病しやすくなる.
→病原菌の栄養源になるということと,植物が徒長して弱くなるということが関与していると考えられる.
b)抗菌性成分が抵抗性に関与する場合
ex)エンバクのコムギ立枯病菌に対する抵抗性
エンバクはもともとアベナシン(サポニン)という抗菌性物質を持つ.
→立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)のうち,エンバクの根に感染できるのはアベナシンを分解できる酵素を持った変種であるGaeumannomyces graminis var. avenaeのみ.
ex)イネ稲熱病
窒素肥料が多くなると発病しやすくなる.
→病原菌の栄養源になるということと,植物が徒長して弱くなるということが関与していると考えられる.
b)抗菌性成分が抵抗性に関与する場合
ex)エンバクのコムギ立枯病菌に対する抵抗性
エンバクはもともとアベナシン(サポニン)という抗菌性物質を持つ.
→立枯病菌(Gaeumannomyces graminis)のうち,エンバクの根に感染できるのはアベナシンを分解できる酵素を持った変種であるGaeumannomyces graminis var. avenaeのみ.
- 植物の持つ抗菌性物質…ファイトアンティピシン
- プロヒビチン…病原微生物の攻撃を受ける前から持つ抗菌物質
- インヒビチン…病原微生物の攻撃により,もともとあった成分が簡単な変化を起こして合成される抗菌物質
2)動的抵抗性
a)形態的反応
- パピラ
- wall deposition
- 木化(リグニン化)
- ヒドロキシプロリン,プロリンに富む糖タンパク
- 過敏感反応(hypersensitive reaction)
覚えなくちゃいけない植物病原菌名
Protozoa 原生動物界
- ネコブカビ門 ネコブカビ目
- ネコブカビ科
- Plasmodiophora
- Polymyxa (※ウイルスを媒介する)
- Spongospora (※ウイルスを媒介する)
- ネコブカビ科
Chromista クロミスタ界
- 卵菌門 ツユカビ目
- シロサビキン科
- Albugo
- ツユカビ科
- Peronospora
- Plasmopara
- シロサビキン科
- 卵菌門 フハイカビ目
- フハイカビ科
- Phytohthora
- Pythium
- フハイカビ科
- 卵菌門 ミズカビ目
- ミズカビ科
- Achlya
- Aphanomyces
- ミズカビ科
Fungi 菌界
- ツボカビ門 ツボカビ目
- サブツボカビ科
- Synchytrium (※ジャガイモ癌腫病菌)
- サブツボカビ科
- ツボカビ門 スピゼロミケス目
- フクロカビ科
- Olpidium (※ウイルスを媒介する)
- フクロカビ科
- 接合菌門 接合菌綱 ケカビ目
- ケカビ科
- Mucor
- Rhizopus
- ケカビ科
- 子のう菌門 ジアポルテ目
- バルサ科
- Diaporthe
- Endothia
- バルサ科
コメント欄
- ページ名を植物病理学に変更しました -- ブラシノライどん (2006-06-27 17:58:48)