Team Speak 3 Server (TS3) 構築のメモ
TS3のプライベートサーバを構築し、
TS3のNon-Profit License (NPL) を再取得した際に苦労しましたので、
同様の方の参考になれば、という思いで残すメモ。
TS3のNon-Profit License (NPL) を再取得した際に苦労しましたので、
同様の方の参考になれば、という思いで残すメモ。
あくまで1事例の情報として見てください。
(ここに記載している内容については、ひょっとしたら間違っているかも
しれないですが、この通りにやってできなかったとか、
そういった関係の一切は責任は負いません。)
(ここに記載している内容については、ひょっとしたら間違っているかも
しれないですが、この通りにやってできなかったとか、
そういった関係の一切は責任は負いません。)
NPLの取得は、TeamSpeakの使用許諾(英語)を熟読のうえ、
自己責任でお願いします。
VPSについても、自己責任で契約・利用してください。
自己責任でお願いします。
VPSについても、自己責任で契約・利用してください。
経緯
筆者(私)は、TS3がベータ版であった2010年にNPLを取得しました。
当時は必要事項を入力し、本人認証のメールのURLにアクセスすれば、
ライセンスが取れる簡単なものでした。
個人の自宅PCをサーバ兼にしていたため、
何人かサーバ役がいた中、私がサーバ役になることは無かったのです。
当時は必要事項を入力し、本人認証のメールのURLにアクセスすれば、
ライセンスが取れる簡単なものでした。
個人の自宅PCをサーバ兼にしていたため、
何人かサーバ役がいた中、私がサーバ役になることは無かったのです。
個人PCのサーバは、定期的にIPアドレスが変わったり、
常時稼働では無かったり、サーバ役の人の回線負担が高くなったりと、
問題がありました。
常時稼働では無かったり、サーバ役の人の回線負担が高くなったりと、
問題がありました。
そして昨今、VPSが1コインで契約できる時代ですから、
VPSでプライベートなTS3サーバを立てることにしました。
VPSでプライベートなTS3サーバを立てることにしました。
過去に取得したNPLを使ってサーバを構築したところ、
NPL失効になっていました。
更新日の1か月前から1度もサーバの起動が無い場合、失効するようです。
(失効した場合、再申請で有効化できます)
NPL失効になっていました。
更新日の1か月前から1度もサーバの起動が無い場合、失効するようです。
(失効した場合、再申請で有効化できます)
VPSの選定
要件は大きく分けて2点でした。
- とにかく安いこと
- 100人程度のTS3アクセスに耐えられること
検索できる情報の多さで"ServersMan@VPS Entry"にしました。
月額490円です。
TS3を主に使用する分には十分でした。
月額490円です。
TS3を主に使用する分には十分でした。
- 2017.11.20追記
[注意点]
VPSにはリソース制限があります。
Serversman@VPSはこの制限値が厳しいです。
仮想基盤もOpenVZというタイプで不自由が多い。
これから始めるなら、はっきりいってServersman(DTI)はお勧めしません。
VPSにはリソース制限があります。
Serversman@VPSはこの制限値が厳しいです。
仮想基盤もOpenVZというタイプで不自由が多い。
これから始めるなら、はっきりいってServersman(DTI)はお勧めしません。
TS3 Server のLinux版について
"license.dat"が無いと、起動しませんでした。
Windows版(beta)であれば、自動的に承認が無いNPLで立ち上がるのですが、
Linux版では、NPLを取得し、正規の"license.dat"が無いとダメのようです。
"license.dat"は送られてきたそのままを、
サーバにファイル転送してやればちゃんと認識します。
Windows版(beta)であれば、自動的に承認が無いNPLで立ち上がるのですが、
Linux版では、NPLを取得し、正規の"license.dat"が無いとダメのようです。
"license.dat"は送られてきたそのままを、
サーバにファイル転送してやればちゃんと認識します。
"license.dat"は個人情報が記載されているため、
パーミッション設定を600に変更するなど取り扱いはご注意ください。
パーミッション設定を600に変更するなど取り扱いはご注意ください。
NPLなしでLinux版サーバを使用する方法があります。 ページ末を参照のこと。
NPLの再取得
TS3が正式版になってからのようですが、NPLの取得が厳しくなりました。
新規でも、再取得でも要件は変わりません。
登録者のメールアドレスで管理しているようなので、
NPLが失効した後に再取得しようとした場合、
ナレッジベースから問合せをする必要があります。
新規でも、再取得でも要件は変わりません。
登録者のメールアドレスで管理しているようなので、
NPLが失効した後に再取得しようとした場合、
ナレッジベースから問合せをする必要があります。
NPLの取得要件としてはおおまかに言って下記が必要です。
※正式な要件は必ずTS3サイト(英語)で確認してください。
※正式な要件は必ずTS3サイト(英語)で確認してください。
- 申請者の住所、氏名、電話番号
- 固定のグローバルIPアドレス
- TS3 Serverを申請する者のwebサイト
- 上記webサイトと同じドメインのメールアドレス
- どんな用途で使用するかの説明
メールアドレス、webサイトにおいては、無料のものは不可です。
webサイトにおいては、広告など収益が発生するリンクが含むものは不可です。
また、TS3を使用している旨を盛り込む必要があるようです。
webサイトにおいては、広告など収益が発生するリンクが含むものは不可です。
また、TS3を使用している旨を盛り込む必要があるようです。
NPL事務局が人力で確認するようで、
申請から返答まで基本的に2営業日かかります。
(英語サポートの場合事務局はUSAなので、時差があります)
申請から返答まで基本的に2営業日かかります。
(英語サポートの場合事務局はUSAなので、時差があります)
公式には10営業日までには回答するようです。
ドメイン
メールアドレスとwebサイトのドメインを合わせないといけません。
固有のドメインでないといけないようです。
また、webサイトに広告やアフェリエイトなど収入を得るものがあってはいけません。
リンクもダメ。
固有のドメインでないといけないようです。
また、webサイトに広告やアフェリエイトなど収入を得るものがあってはいけません。
リンクもダメ。
私は、せっかくなので、ドメインを取得して、
VPS上にメールサーバとwebサイトを開設しました。
素人にはおすすめできませんが、やってみたいという方は、
メールサーバであれば"postfix"が情報が多く、楽です。
webサーバは、ServersManの場合標準で動いてましたので、
indexページを書くだけでOKでした。
VPS上にメールサーバとwebサイトを開設しました。
素人にはおすすめできませんが、やってみたいという方は、
メールサーバであれば"postfix"が情報が多く、楽です。
webサーバは、ServersManの場合標準で動いてましたので、
indexページを書くだけでOKでした。
ドメインの登録は"お名前com"など安いところで契約すればいいと思います。
「Whois情報公開代行」が可能な場合、必ずやりましょう。
DNSの登録は、契約したVPSの情報で書いてあげましょう。
Aレコード、メールの場合はMXレコードは最低必要です。
MXレコードはVPSのアドレスを指定します。
NSレコードはDNS契約したところに依存します。
「Whois情報公開代行」が可能な場合、必ずやりましょう。
DNSの登録は、契約したVPSの情報で書いてあげましょう。
Aレコード、メールの場合はMXレコードは最低必要です。
MXレコードはVPSのアドレスを指定します。
NSレコードはDNS契約したところに依存します。
「ちょっと何言ってるかわかりません」という方は、
ネットで調べるか、それでもわからない場合は諦めてください。
ネットで調べるか、それでもわからない場合は諦めてください。
VPSのセキュリティ
ServersMan@VPSは、初期状態では最低限のiptablesが設定されています。
また、SSHとはいえ、rootでいきなりログインができます。
このあたりはマニュアルで「最初に必ず行う事」に記載されています。
TS3やメールサーバに必要な設定をするために、
ファイアウォール(iptables)に関する知識が無い、
TCP-IPの知識が無い人には、扱いが難しいと思います。
また、SSHとはいえ、rootでいきなりログインができます。
このあたりはマニュアルで「最初に必ず行う事」に記載されています。
TS3やメールサーバに必要な設定をするために、
ファイアウォール(iptables)に関する知識が無い、
TCP-IPの知識が無い人には、扱いが難しいと思います。
具体的には、OSの"iptables"のコマンドを使い、
パーソナルファイアウォールを構築します。
パーソナルファイアウォールを構築します。
サーバがアタックの踏み台にされた場合、
損害賠償を請求されたりするかもしれませんので、
サーバのセキュリティには重々注意してください。
損害賠償を請求されたりするかもしれませんので、
サーバのセキュリティには重々注意してください。
ServersManの、CentOSのiptablesについては、
先人たちが情報をいろいろ残してくれていますので、
ネットで調べる分には苦労しないと思います。
先人たちが情報をいろいろ残してくれていますので、
ネットで調べる分には苦労しないと思います。
TS3サーバの使い勝手
とりあえず25人で使用した時は、特に問題はありませんでした。
ロードアベレージはほとんど上がらず、
使用メモリもほとんど上がりませんでした(システム全体で130MB程度)
TS3サーバ上のパケットロス率は平均0.5%程度で、
0.1~1%を前後する感じでした。
(Opus Voice, 品質10[7.71KiB/s])
ロードアベレージはほとんど上がらず、
使用メモリもほとんど上がりませんでした(システム全体で130MB程度)
TS3サーバ上のパケットロス率は平均0.5%程度で、
0.1~1%を前後する感じでした。
(Opus Voice, 品質10[7.71KiB/s])
NPLなしでLinux版サーバを使用する方法
私はこの方法を試していないので、確認はとっていません。
dailylife memoさんより。
- 要約
TS3サーバーは、ライセンス(NPL)なしで使用する場合は、 1つのサーバのみを実行していることを確認するために、共有メモリを使用するらしい。 だからtmpfsのマウントポイントを変更しないといけないらしい。 ;設定例 # mkdir /dev/shm # mount -t tmpfs /dev/shm # vi /etc/fstab ;以下を追加 tmpfs /dev/shm tmpfs defaults 0 0
Skypeとteam speak3の比較
間違っている所もあるかもしれません(メモリ使用量とか)
Skype | team speak 3 | 備考 | |
方式 | Pier to Pier(P2P) | Client/Server(C/S) | |
CODEC | SILK | Opus(voice,品質6) | |
帯域(1人あたり) | 12.5 KiB/s (100kbps) | 5.71 KiB/s (45.7kbps) | 少ない方が良 |
遅延 | 100ms程度 | 20ms以下 | 少ない方が良 |
Clientメモリ使用 | 130MB | 55MB | 少ない方が良 |
同時通話最大 | 25 | 32 or 512(NPL有) | 多い方が良 |
マイク自動on/off | なし | あり | |
個別音量設定 | なし | あり | |
音質 | 普通~良 | 良~優 |
- 安定性について
ホスト役やサーバーの環境によって評価が変わります。
自宅/光回線(有線LAN)の場合は「良」
その他の場合は不安定です。
サーバーがVPSなど自宅以外にある場合「優」です。
自宅/光回線(有線LAN)の場合は「良」
その他の場合は不安定です。
サーバーがVPSなど自宅以外にある場合「優」です。
Skypeでホスト役の場合、上り帯域が人数分増えます。 例:5人で会話している時、ホスト役の上り帯域は500kbps
2012.7.30 | めぽ |
2014.3.4 | めぽ |
2014.7.1 | めぽ |
2015.3.6 | めぽ |
2015.7.2 | めぽ |
2016.8.18 | めぽ |
2017.11.20 | めぽ |
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