■レティ2
こんな肌寒い夜に独りで寝るのは寂しいぜ。
さらにいうとちょっと前までは一人じゃなかった分、余計に寂しさが募るぜ。
とか思いつつ床についてウトウトしてたんだ。
俺がようやく眠りに落ちようとしたその時、どこからか隙間風が吹き込んできた。
そして、ふと近くで人の気配がした。
というか、その誰かが布団にもぐり込んできた。
目を開けてそれが誰か、確認しようとしたところで気づいた。
確認などするまでもなかった。
こんなにも柔らかくて、こんなにもいい匂いのするものなんて、俺は他に知らない。
彼女にまた逢えたのが嬉しくて――
けれども今ここにいるのが信じられなくて――
ひょっとしてこれは夢じゃなかろうかと思った。
俺の思いに気づいたわけではなかろうが、彼女は眠りと覚醒の狭間をたゆたっていた俺の唇に、現実を知らせるべくそっと口付けをしてきた。
軽く触れるだけの淡いキス。
それでも現実を知らせるにはそれで十分だった。
彼女は俺を起こさぬよう気遣いながらそっと寄り添ってきた。
「寂しくて、戻ってきちゃった」
彼女の濡れた声が、耳朶を打った。
俺は久しぶりに感じる温かさを噛みしめながら、胸の中の彼女を抱きしめた。
柔らかな彼女の髪に顔を埋めて、胸いっぱいにその香りを吸い込んだ。
「あら、起こしちゃった?」
「いや、ウトウトしてただけだから」
「そう……。ね、皆には悪いことしちゃったかしら?
昨日まであんなに暖かかったのに、私が帰ってきたせいでいきなりこんなに寒くなっちゃって」
俺はぎゅっと彼女を抱きしめた。彼女も俺を抱き返してきた。
ドキドキという互いの鼓動が気持ちを高め合う。
「俺はお前をこうして抱きしめられる方が、寒いことの何倍も幸せだけどな」
「私も貴方にこうして抱きしめられる方が何倍も幸せで、蕩けちゃいそうよ」
互いについばむようなキスを交わす。
ひとまず二人して布団の中でイチャイチャすることにした。
>>新ろだ411
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こんな肌寒い夜に独りで寝るのは寂しいぜ。
さらにいうとちょっと前までは一人じゃなかった分、余計に寂しさが募るぜ。
とか思いつつ床についてウトウトしてたんだ。
俺がようやく眠りに落ちようとしたその時、どこからか隙間風が吹き込んできた。
そして、ふと近くで人の気配がした。
というか、その誰かが布団にもぐり込んできた。
目を開けてそれが誰か、確認しようとしたところで気づいた。
確認などするまでもなかった。
こんなにも柔らかくて、こんなにもいい匂いのするものなんて、俺は他に知らない。
彼女にまた逢えたのが嬉しくて――
けれども今ここにいるのが信じられなくて――
ひょっとしてこれは夢じゃなかろうかと思った。
俺の思いに気づいたわけではなかろうが、彼女は眠りと覚醒の狭間をたゆたっていた俺の唇に、現実を知らせるべくそっと口付けをしてきた。
軽く触れるだけの淡いキス。
それでも現実を知らせるにはそれで十分だった。
彼女は俺を起こさぬよう気遣いながらそっと寄り添ってきた。
「寂しくて、戻ってきちゃった」
彼女の濡れた声が、耳朶を打った。
俺は久しぶりに感じる温かさを噛みしめながら、胸の中の彼女を抱きしめた。
柔らかな彼女の髪に顔を埋めて、胸いっぱいにその香りを吸い込んだ。
「あら、起こしちゃった?」
「いや、ウトウトしてただけだから」
「そう……。ね、皆には悪いことしちゃったかしら?
昨日まであんなに暖かかったのに、私が帰ってきたせいでいきなりこんなに寒くなっちゃって」
俺はぎゅっと彼女を抱きしめた。彼女も俺を抱き返してきた。
ドキドキという互いの鼓動が気持ちを高め合う。
「俺はお前をこうして抱きしめられる方が、寒いことの何倍も幸せだけどな」
「私も貴方にこうして抱きしめられる方が何倍も幸せで、蕩けちゃいそうよ」
互いについばむようなキスを交わす。
ひとまず二人して布団の中でイチャイチャすることにした。
>>新ろだ411
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