PHASE-8 母の気持ち
梅雨の時期に珍しい晴れ間。ようやく気持ちも落ち着き、戦う意志と共にキラは守りぬく意志を固めた。
「……もう誰も死なせたくない……」
シャワーを浴びながら吐く。それはそうと、なぜ彼がシャワーを浴びているのだろうか?
「キラ、なんで朝シャン?」
カリダが気に掛けるのも無理はない。通常は浴びないし、ましてや日曜だというのに。
汗がベタつく暑さだったわけでもない。とりあえずタオルを置く。
「これから……フフ……友達と出かけるんだよ」
「……?友達って……」
カリダのなかに浮かぶ゙彼女゙の一言。風呂からあがると、天使の羽をイメージした柄の白いシャツとジーンズを着用する。
そして、キラは香水を手にする。カリダはそれを見て震え上がった。
「やめなさい、キラ!。高校生がそんな事してはいけないわ!」
カリダはキラの腕を掴む。香水が床を転がっていく。それを不思議にキラは思った。
「母さん、何をするんだよ!?」
「あなたが誰と付き合っても構いはしないわ。だけど、さすがにそれは……」
「誤解だよ!」
「……もう誰も死なせたくない……」
シャワーを浴びながら吐く。それはそうと、なぜ彼がシャワーを浴びているのだろうか?
「キラ、なんで朝シャン?」
カリダが気に掛けるのも無理はない。通常は浴びないし、ましてや日曜だというのに。
汗がベタつく暑さだったわけでもない。とりあえずタオルを置く。
「これから……フフ……友達と出かけるんだよ」
「……?友達って……」
カリダのなかに浮かぶ゙彼女゙の一言。風呂からあがると、天使の羽をイメージした柄の白いシャツとジーンズを着用する。
そして、キラは香水を手にする。カリダはそれを見て震え上がった。
「やめなさい、キラ!。高校生がそんな事してはいけないわ!」
カリダはキラの腕を掴む。香水が床を転がっていく。それを不思議にキラは思った。
「母さん、何をするんだよ!?」
「あなたが誰と付き合っても構いはしないわ。だけど、さすがにそれは……」
「誤解だよ!」
ようやく解放されたキラは家を出て待ち合わせ場所に向かう。そう、このヘリオポリスの西部であるカグヤ区の映画館の前でフレイと待ち合わせているのだ。
立ち直ったものの、2人で映画には行くことになった。何より、キラはチャンスと感じていた。なにせ映画を観て結ばれるカップルは全体の32%、進展は64%(ディアッカ談)らしいからだ。
「ふふふ……貰った!」
そして、映画館の前に辿り着く。フレイは先にきていたようで、手を振ってくる。
「にゃあ~……」
立ち直ったものの、2人で映画には行くことになった。何より、キラはチャンスと感じていた。なにせ映画を観て結ばれるカップルは全体の32%、進展は64%(ディアッカ談)らしいからだ。
「ふふふ……貰った!」
そして、映画館の前に辿り着く。フレイは先にきていたようで、手を振ってくる。
「にゃあ~……」
かなり馬鹿丸出し。天然すぎる。そうとしか思えないのだ。
「待った?」
会話もベタだが、やってみたかった「待った?」の台詞。
「遅いわよ!もう5分も過ぎてるじゃない!」
「へ?」
「映画始まっちゃうわよ?」
そんな現実は甘くなかった。それを差し引いてもフレイの鮮やかな緑系統のワンピースは似合っていて、キラは顔がにやける。
「ごめん……気合いをいれてて……」
「何によ?ただ映画を見るだけじゃない」
ごもっともだ。そして、2人は映画館の中へ入った。
「待った?」
会話もベタだが、やってみたかった「待った?」の台詞。
「遅いわよ!もう5分も過ぎてるじゃない!」
「へ?」
「映画始まっちゃうわよ?」
そんな現実は甘くなかった。それを差し引いてもフレイの鮮やかな緑系統のワンピースは似合っていて、キラは顔がにやける。
「ごめん……気合いをいれてて……」
「何によ?ただ映画を見るだけじゃない」
ごもっともだ。そして、2人は映画館の中へ入った。
「おいおい、前回までの欝キラはどこいったんだよ?」
「ふ……青春Boyなんてそんなものさ」
トールとディアッカのそんな会話を余所にミリアリアは写真を撮り続ける。
「盗撮はやめろ!不埒な会話もだ」
「そういうイザークはなんだよ。ぷぷ……今時尾行時にグラサンなんて……」
「本当だよな、マジmisstakeって感じ☆」
そして2人はこの後、イザークの拳法でボコられる事になる。
「ふ……青春Boyなんてそんなものさ」
トールとディアッカのそんな会話を余所にミリアリアは写真を撮り続ける。
「盗撮はやめろ!不埒な会話もだ」
「そういうイザークはなんだよ。ぷぷ……今時尾行時にグラサンなんて……」
「本当だよな、マジmisstakeって感じ☆」
そして2人はこの後、イザークの拳法でボコられる事になる。
休日にも関わらず、ニコルは母親に付き添って病院に来ていた。
「……体調は安定してますし、それほど良好とは言えないですね」
医師の診断は母親に向けてである。病院を出ても、ニコルは肩を放さなかった。
家に入るとニコルは貰ってきた薬を母に飲ませる。
「ありがとう。ニコル、アスラン君と用事あるんでしょ?行ってもいいのよ」
「う、うん」
喫茶店も臨時休業しているし、問題はない。家を出てニコルはアークエンジェルへ向かった。
「……体調は安定してますし、それほど良好とは言えないですね」
医師の診断は母親に向けてである。病院を出ても、ニコルは肩を放さなかった。
家に入るとニコルは貰ってきた薬を母に飲ませる。
「ありがとう。ニコル、アスラン君と用事あるんでしょ?行ってもいいのよ」
「う、うん」
喫茶店も臨時休業しているし、問題はない。家を出てニコルはアークエンジェルへ向かった。
「どうだ?おばさんの具合……」
「安定はしてるけど、あんまり良好ではないみたいです……あの゙ユニウスセブン゙の爪痕はかなり深いみたいです」
17年前、ニコルの母親ば血のバレンタイン゙の影響で体が極端に弱りってい。それがわかったのはさらに2年後。
そう、ニコルを生んだ際である。それを負い目に感じ、ニコルはずっと母親の心配をしていて病院に行く時は付き添っている。
「これはユニウスセブンの影響です。間接的にZAFTが関係しているんですよね」
これがライダーシステムを許容した理由。元来、戦いを嫌う性格である彼がこの決断をしたのは大きな事である。
「良くなると……いいな」
「はい……」
2人は昼食も兼ねて巡回をすることにした。せっかくなのでハンバーグの評判がいい店に向かう。
「安定はしてるけど、あんまり良好ではないみたいです……あの゙ユニウスセブン゙の爪痕はかなり深いみたいです」
17年前、ニコルの母親ば血のバレンタイン゙の影響で体が極端に弱りってい。それがわかったのはさらに2年後。
そう、ニコルを生んだ際である。それを負い目に感じ、ニコルはずっと母親の心配をしていて病院に行く時は付き添っている。
「これはユニウスセブンの影響です。間接的にZAFTが関係しているんですよね」
これがライダーシステムを許容した理由。元来、戦いを嫌う性格である彼がこの決断をしたのは大きな事である。
「良くなると……いいな」
「はい……」
2人は昼食も兼ねて巡回をすることにした。せっかくなのでハンバーグの評判がいい店に向かう。
映画館から出るとキラはフレイと内容について語っていた。その姿はまさに彼氏・彼女である事情。
「おのれ……キラめ……」
「この俺より先にgirlfruend作るなんて……」
イザークは全く持ってこいつらに彼女が出来ないか理由がわかったような気がしていた。
「おのれ……キラめ……」
「この俺より先にgirlfruend作るなんて……」
イザークは全く持ってこいつらに彼女が出来ないか理由がわかったような気がしていた。
転じて、2人は昼食の相談に入る。
「ねえねえ、このお店はハンバーグの評判が凄くいいのよ」
「……でも高そうな……」
正直、ライダーの仕事のおかげで財布の中身に自信がないわけではない(時給8000円)。しかしながら、庶民感覚としては高そうである。
「ねえねえ、このお店はハンバーグの評判が凄くいいのよ」
「……でも高そうな……」
正直、ライダーの仕事のおかげで財布の中身に自信がないわけではない(時給8000円)。しかしながら、庶民感覚としては高そうである。
「大丈夫よ。さ、入ろ」
腕を組むようにキラと店に入る。キラは顔が歪むくらいな笑顔になる。
肉汁が口に溢れ、溶け合うような肉とネギの味。そして目の前には好きでたまらない女の子が。
「フレイ、今日はありがとう」
「ううん。私こそ突き合ってもらってありがとう………でも、元気になって良かった」
(言える…最高のタイミングじゃないか)
「わの!!」
(え?わ……?)
「ボボボーボ、ぼ、ぼ、ぼ、僕は……」
ドキドキが止まらない。キラの自我は崩壊寸前であった。フレイもまた、心臓が高鳴る。
「フレイ、君、君ぎゃ……君が……」
そして、゙好ぎ。その一言が中々言えない。そして、さらに……
「お、キラとフレイじゃないか。どうしたんだ?」
空気を読めない一言。アスランである。ニコルは後ろであ~、という顔をしている。
腕を組むようにキラと店に入る。キラは顔が歪むくらいな笑顔になる。
肉汁が口に溢れ、溶け合うような肉とネギの味。そして目の前には好きでたまらない女の子が。
「フレイ、今日はありがとう」
「ううん。私こそ突き合ってもらってありがとう………でも、元気になって良かった」
(言える…最高のタイミングじゃないか)
「わの!!」
(え?わ……?)
「ボボボーボ、ぼ、ぼ、ぼ、僕は……」
ドキドキが止まらない。キラの自我は崩壊寸前であった。フレイもまた、心臓が高鳴る。
「フレイ、君、君ぎゃ……君が……」
そして、゙好ぎ。その一言が中々言えない。そして、さらに……
「お、キラとフレイじゃないか。どうしたんだ?」
空気を読めない一言。アスランである。ニコルは後ろであ~、という顔をしている。
「Oh~♪。アスランとニコルが来たようだぜ?」
「ふひひ……ざまあみやがれ。キラ、お前だけに彼女を作らせてたまるかよ」
さらに追加としてキラ達が食す1300円するハンバーグと、130円のハンバーガーという差があるのだが
「お前らは成就させたいのかよくわからんな……」
「ふひひ……ざまあみやがれ。キラ、お前だけに彼女を作らせてたまるかよ」
さらに追加としてキラ達が食す1300円するハンバーグと、130円のハンバーガーという差があるのだが
「お前らは成就させたいのかよくわからんな……」
その後、盛り上がったもののキラは2人を恨んだ。あと少しだったというのに。
(落ち着け……COOLだ。COOLになるんだ……まだチャンスはある)
「さあ、出ようか」
(落ち着け……COOLだ。COOLになるんだ……まだチャンスはある)
「さあ、出ようか」
その後、キラとフレイは再び歩きだしたもののぎこちない会話になってしまった。
妙に意識してしまっているせいだろう。さらに街道には多くのカップルが歩いている。それがキラに焦りを感じさせる。
「ねえ……」
「はひ!!」
急に呼び止められてキラは驚く。フレイが指を指しその方向に目を向ける。すると、子供が万引きする寸前の瞬間であった。
「あ、君!」
「……!!ご、ごめんなさい!!」
走り去っていく少年。キラとフレイは追い掛ける。高校生の走力は簡単に少年を捕らえた。
「ダメじゃないか!あんな事したら!」
「ごめんなさい!!でも、僕……」
「いくら理由があっても盗んじゃダメよ。あれくらいのゲームならお母さんに買ってもらえばいいじゃない」
゙お母さん゙という単語に反応したのか、急におとなしくなってしまった。
「どうして一人で?友達とかは……?」
「………みんな、出かけてるんだ。お父さんやお母さんと遊園地とか……でも、僕は……」
なるほど。それで万引きをしようと。少年は話を続ける。
「お母さんは前から研究ばっかで………お父さんが事故になった時も遅れて来て……」
「……君、名前は?」
「リュウタ・シモンズ……」
2人は何かひっかかった。シモンズ?はて、どこかで聴いたような……。
「リュウタ……?」
そこにはライダーシステム開発の一任者であるエリカ・シモンズが立っていた。そこでキラとフレイは引っ掛かりの理由がわかった。
妙に意識してしまっているせいだろう。さらに街道には多くのカップルが歩いている。それがキラに焦りを感じさせる。
「ねえ……」
「はひ!!」
急に呼び止められてキラは驚く。フレイが指を指しその方向に目を向ける。すると、子供が万引きする寸前の瞬間であった。
「あ、君!」
「……!!ご、ごめんなさい!!」
走り去っていく少年。キラとフレイは追い掛ける。高校生の走力は簡単に少年を捕らえた。
「ダメじゃないか!あんな事したら!」
「ごめんなさい!!でも、僕……」
「いくら理由があっても盗んじゃダメよ。あれくらいのゲームならお母さんに買ってもらえばいいじゃない」
゙お母さん゙という単語に反応したのか、急におとなしくなってしまった。
「どうして一人で?友達とかは……?」
「………みんな、出かけてるんだ。お父さんやお母さんと遊園地とか……でも、僕は……」
なるほど。それで万引きをしようと。少年は話を続ける。
「お母さんは前から研究ばっかで………お父さんが事故になった時も遅れて来て……」
「……君、名前は?」
「リュウタ・シモンズ……」
2人は何かひっかかった。シモンズ?はて、どこかで聴いたような……。
「リュウタ……?」
そこにはライダーシステム開発の一任者であるエリカ・シモンズが立っていた。そこでキラとフレイは引っ掛かりの理由がわかった。
「どうして、キラ君達と?」
「えと……リュウタ君は……」
万引きしようとした経緯と出会った理由を説明した。すると、エリカはリュウタの頬を平手で叩く。
「お母さんが悪いのは謝るわ。でもね……」
「お母さんは……僕より研究のが大事なくせに!!」
そう叫ぶと走っていってしまう。キラとフレイはエリカをちらっと見た後に追い掛けた。
「えと……リュウタ君は……」
万引きしようとした経緯と出会った理由を説明した。すると、エリカはリュウタの頬を平手で叩く。
「お母さんが悪いのは謝るわ。でもね……」
「お母さんは……僕より研究のが大事なくせに!!」
そう叫ぶと走っていってしまう。キラとフレイはエリカをちらっと見た後に追い掛けた。
その間、アスランとニコルは丁度流れてきたピアノの音に聞き入っていた。
「綺麗な音色ですね」
「ああ。どんな人が弾いてるんだろうな」
誰かはわからない。でも澄んだとてもいい心地がする。
「ピアノの演奏コンテストあるんですが、アスランは出ないんですか?」
「俺は出る気はないよ。俺の分も頑張れ。おばさんのためにもな」
巨大な爆発音がした。間違いなくZAFTであろう。2人は急いで現場へ向かった。
着いてみると被害はあまり出てないようだった。ならばなおさら早く倒さなくてはいけない。
「変身!」 「変身!」
「綺麗な音色ですね」
「ああ。どんな人が弾いてるんだろうな」
誰かはわからない。でも澄んだとてもいい心地がする。
「ピアノの演奏コンテストあるんですが、アスランは出ないんですか?」
「俺は出る気はないよ。俺の分も頑張れ。おばさんのためにもな」
巨大な爆発音がした。間違いなくZAFTであろう。2人は急いで現場へ向かった。
着いてみると被害はあまり出てないようだった。ならばなおさら早く倒さなくてはいけない。
「変身!」 「変身!」
゙CHANGE AEGIS゙
゙CHANGE BLITZ゙
゙CHANGE BLITZ゙
得意の戦況となるよう、ジンとディンを分散するよえ2人は別れた。
地上のジンに対してはイージスがサーベルで斬っていき、ミラージュコロイドでブリッツは背後を狙っていく。
「貰いました!」
グレイプニールで背後を掴み、羽を切り取る。だが、意外な事が起こった。そのディンに対して他のZAFTは攻撃を仕掛けた。
地上のジンに対してはイージスがサーベルで斬っていき、ミラージュコロイドでブリッツは背後を狙っていく。
「貰いました!」
グレイプニールで背後を掴み、羽を切り取る。だが、意外な事が起こった。そのディンに対して他のZAFTは攻撃を仕掛けた。
「ニコルッ!」
ディアクティブモードのまま露出を許すブリッツ。瞬時にPS化したが、肉体へのダメージは相当高い。
「くっ……僕に構わず、アスランはZAFTを……」
「そんなわけに行くか!」
サーベルで銃弾を弾き、ニコルを庇いながら後に退いていく。
「まずいな……意外とこいつらに手こずるなんて……」
「僕が手負いを負ってしまったせいで……」
「いや、お前のせいじゃ……ん?」
炎が上がっている。前にはストライクに似た強化スーツ……いや、ライダーシステムを着た者が3人戦っていた。
赤い装甲をしてるライダーは日本刀を、青い装甲をするライダーは巨大な剣を、金色のライダーはバズーカを使っている。
「さっきのが正式なライダーか?」
「だろうな。にしては聴いてたのより弱いが……」
「そんな事よりもこのダンスはつまらない。早く終わりを告げるタクトを振らせていただきたい」
3人はベルトの番号を押し、赤いライダーは右手、青いライダーは大剣に、金色のライダーはバズーカへとプラズマ粒子を集約させる。
ディアクティブモードのまま露出を許すブリッツ。瞬時にPS化したが、肉体へのダメージは相当高い。
「くっ……僕に構わず、アスランはZAFTを……」
「そんなわけに行くか!」
サーベルで銃弾を弾き、ニコルを庇いながら後に退いていく。
「まずいな……意外とこいつらに手こずるなんて……」
「僕が手負いを負ってしまったせいで……」
「いや、お前のせいじゃ……ん?」
炎が上がっている。前にはストライクに似た強化スーツ……いや、ライダーシステムを着た者が3人戦っていた。
赤い装甲をしてるライダーは日本刀を、青い装甲をするライダーは巨大な剣を、金色のライダーはバズーカを使っている。
「さっきのが正式なライダーか?」
「だろうな。にしては聴いてたのより弱いが……」
「そんな事よりもこのダンスはつまらない。早く終わりを告げるタクトを振らせていただきたい」
3人はベルトの番号を押し、赤いライダーは右手、青いライダーは大剣に、金色のライダーはバズーカへとプラズマ粒子を集約させる。
゙ライダーインパクド
゙ライダースラッシュ゙
゙ライダーフェアウェル゙
゙ライダースラッシュ゙
゙ライダーフェアウェル゙
「……あれは……ライダーシステムを量産化するための試作段階として作られた……゙アストレイ゙」
右手からの衝撃、斬撃、拡散砲弾は次々とZAFTを破壊していく。
「アスラン、アストレイとは何なんですか?僕らの他にもライダーが?」
「ああ。GATシリーズと平行して作られたものだ。GATシリーズは強力なパワーな分、変身をしたり力を引き出すのに融合数値が必要なんだ。」
「ああ。GATシリーズと平行して作られたものだ。GATシリーズは強力なパワーな分、変身をしたり力を引き出すのに融合数値が必要なんだ。」
「そう、それに対しアストレイシリーズは力では劣るが融合数値関係なく変身が出来るんだ」
3人は変身を解いて2人に近づいてくる。アスランとニコルも変身を解き、改めて会合を果たす。
「まずは助けていただいた事にお礼を言いたい。ありがとうございました」
「いいっていいって。同じくライダーなんだしよ。俺はロウ・ギュールってんだ。よろしくな」
陽気な性格なのか、すぐに親密性を計りにくる。
「こんな奴らがライダーシステムの適合者とはな……」
「正直がっかりだ。美しくない」
残る2人はサングラスをかけた無表情の男と、髪が長く貴族のような……それはオーブの五大元帥が一人のロンド・サハクだった。
3人は変身を解いて2人に近づいてくる。アスランとニコルも変身を解き、改めて会合を果たす。
「まずは助けていただいた事にお礼を言いたい。ありがとうございました」
「いいっていいって。同じくライダーなんだしよ。俺はロウ・ギュールってんだ。よろしくな」
陽気な性格なのか、すぐに親密性を計りにくる。
「こんな奴らがライダーシステムの適合者とはな……」
「正直がっかりだ。美しくない」
残る2人はサングラスをかけた無表情の男と、髪が長く貴族のような……それはオーブの五大元帥が一人のロンド・サハクだった。
フレイは湖のある方向へ走っていく。そして、ベンチに座りこむリュウタを見つける。
「リュウタ君!」
「……!」
リュウタはフレイに気づくと立ち上がってもう一度走りだす。すると、湖から緑色の手が出てきてリュウタを引きずり込んだ。
「うわわあああ!」
「リュウタ君……リュウタ君!」
「リュウタ君!」
「……!」
リュウタはフレイに気づくと立ち上がってもう一度走りだす。すると、湖から緑色の手が出てきてリュウタを引きずり込んだ。
「うわわあああ!」
「リュウタ君……リュウタ君!」
「ぶばば……(苦しい……)」
息苦しい。水中でも活動可能であるゾノとグーン。獲物が少ない中での、柔らかい肉の子供はごちそうである。
口を開いて、リュウタに牙を向ける。
「ふ、……ぶぐぐ……」
助けてほしい。だけど、この状況は……そして、リュウタの意識は遠退いていった。
息苦しい。水中でも活動可能であるゾノとグーン。獲物が少ない中での、柔らかい肉の子供はごちそうである。
口を開いて、リュウタに牙を向ける。
「ふ、……ぶぐぐ……」
助けてほしい。だけど、この状況は……そして、リュウタの意識は遠退いていった。
「待て!!」
ランチャーストライクに変身したキラはアグニで威嚇射撃する。
リュウタを放し、ゾノ達は散開する。陸上に上がり、リュウタをフレイに任せた。
「来い、もう誰も死なせるもんか……」
微量とはいえバーニアが作動してるので動けはするが、水中だと当たりにくい
当たってもグーンですら倒せない。
(そうか……水中だと放電して威力が半減以下に……)
それに気づき、キラはフォームを変化させる。
ランチャーストライクに変身したキラはアグニで威嚇射撃する。
リュウタを放し、ゾノ達は散開する。陸上に上がり、リュウタをフレイに任せた。
「来い、もう誰も死なせるもんか……」
微量とはいえバーニアが作動してるので動けはするが、水中だと当たりにくい
当たってもグーンですら倒せない。
(そうか……水中だと放電して威力が半減以下に……)
それに気づき、キラはフォームを変化させる。
゙CHANGE SWORD STRIKE゙
浮力があるためやや不利だが、ランチャーよりはソードのがマシである。
グーンに近づいてシュゲルトゲベールを振り下ろす。しかし、鈍い刀は簡単に避けられて微弱ながら相手の攻撃を許してしまう。
「ぐぶっ…」
グーンらは頭突きをしては逃げるの繰り返しで、ストライクは翻弄している。
離れてる間は目から超音波メスを発射してくる。PS装甲のおかげで切り裂かれはしないが、水中という場所でくらい続ければいずれEN切れをしてしまう。
「調子に乗るなー!!」
バクゥの時にデュエルがしていたように、相手が頭突きをしてくる際にすれ違い様にシュゲルトゲベールでたたっ斬る。
皮膚が弱いのか一撃で斬り裂けた。残りは警戒して超音波メスのみでする中、ただ一体のZAFTがストライクへ接近してくる。
「貴様は俺が粉々にしてやる!このゾノがな!」
「進化体か?」
図体が大きい分、水中で力が加わるとその威力は倍になる。
体当たりをされると体勢が崩されて腹を掴まれる。そのまま水底に押し込み、超音波メスを両腕から連続で放つ。
グーンに近づいてシュゲルトゲベールを振り下ろす。しかし、鈍い刀は簡単に避けられて微弱ながら相手の攻撃を許してしまう。
「ぐぶっ…」
グーンらは頭突きをしては逃げるの繰り返しで、ストライクは翻弄している。
離れてる間は目から超音波メスを発射してくる。PS装甲のおかげで切り裂かれはしないが、水中という場所でくらい続ければいずれEN切れをしてしまう。
「調子に乗るなー!!」
バクゥの時にデュエルがしていたように、相手が頭突きをしてくる際にすれ違い様にシュゲルトゲベールでたたっ斬る。
皮膚が弱いのか一撃で斬り裂けた。残りは警戒して超音波メスのみでする中、ただ一体のZAFTがストライクへ接近してくる。
「貴様は俺が粉々にしてやる!このゾノがな!」
「進化体か?」
図体が大きい分、水中で力が加わるとその威力は倍になる。
体当たりをされると体勢が崩されて腹を掴まれる。そのまま水底に押し込み、超音波メスを両腕から連続で放つ。
ただキラは受けるだけでなくシュゲルトゲベールを盾として扱っていたが、隙間を抜けられて倒される寸前である。
(このままじゃ……)
意識せずにビームブーメランを手に取り、ゾノへ投げ付ける。
ひらりとかわされるが、弧を描いて戻りゾノの首を斬り落とした。
その隙を逃さずキラはシュゲルトゲベールをゾノの体へと突き立て、貫いた。
(このままじゃ……)
意識せずにビームブーメランを手に取り、ゾノへ投げ付ける。
ひらりとかわされるが、弧を描いて戻りゾノの首を斬り落とした。
その隙を逃さずキラはシュゲルトゲベールをゾノの体へと突き立て、貫いた。
゙X-105 ライダースラッシュ゙
突き刺した状態で必殺技を発動をした。振り払うと同時に爆風を利用してライダースラッシュをグーン達に当てていく。
海から上がったキラは疲れてはいたが、リュウタをアークエンジェルへ連れていった。
フレイもその意図はわからないままながら、一緒に動向する。
「リュウタ君、見てごらん」
視線の先、それはエリカがライダーシステムのデータを整理し、次の戦いへ向けてのデータの引継ぎや処理をする場面だった。
「エリカさんは毎日、こうやって仕事をしてるんだ。それはみんなを、君を守るためにやってる事なんだよ?」
「……お母さん」
震えていた腕もおとなしくなり、リュウタは研究室へ入っていった。
「リュウタ……」
「お母さん、あの……あの……ごめんなさい。僕、もうわがまま言わないから……お仕事がんば……」
言い終わる前にエリカはリュウタを抱き寄せた。
「応えてあげられないかもしれない……でも、わがまま言っていいのよ。あなたは私のたった一人の子供なんだから」
それは少年にとって初めて感動という感情で泣いた瞬間だった。キラもまた、フレイと一緒にそれを見ていて、微笑ましく思えた。
フレイもその意図はわからないままながら、一緒に動向する。
「リュウタ君、見てごらん」
視線の先、それはエリカがライダーシステムのデータを整理し、次の戦いへ向けてのデータの引継ぎや処理をする場面だった。
「エリカさんは毎日、こうやって仕事をしてるんだ。それはみんなを、君を守るためにやってる事なんだよ?」
「……お母さん」
震えていた腕もおとなしくなり、リュウタは研究室へ入っていった。
「リュウタ……」
「お母さん、あの……あの……ごめんなさい。僕、もうわがまま言わないから……お仕事がんば……」
言い終わる前にエリカはリュウタを抱き寄せた。
「応えてあげられないかもしれない……でも、わがまま言っていいのよ。あなたは私のたった一人の子供なんだから」
それは少年にとって初めて感動という感情で泣いた瞬間だった。キラもまた、フレイと一緒にそれを見ていて、微笑ましく思えた。
to be continued……